バラバラになるための家族

妹と話すと、いつも結局昔話になる。

ちょっと特殊でドラマティックだった我が家の話。

お互いに笑って話せる日が来て良かったね、としみじみ思う。

 

子供時代を過ごす家族は、自分で選べない。

そこがどんなに劣悪な環境だろうと、そこ生きていくしかないし、親がどんなにダメ人間だろうが、悲しいことに親に愛情を抱かない子供はいない。

 

親を一人の人間として評価し、自分とは別の人間なのだと客観的に見れるようになるまで、とても苦しい思いをすることになると思うけど、残念な親に育てられた人間には避けて通れない道だろう。

親への愛情も、親からもらいたかった愛情も冷静に分析して確実に諦めるのは大変作業だと思う。でも、この作業をしておかないと、いつも同じ袋小路に追いつめられる事になると思う。日常の色々な面において。

 

今、自分が子供を持って思うのは、子供にとってこの家はいつか出ていく家。バラバラになるための家族だということだ。

こういうと何だかさみしいけど、悲しい事を言いたいわけじゃなくて、バラバラになる自由をしっかり子供にあげたいし、バラバラになることに怖れよりもワクワクを感じてくれる子供になって欲しい的な?

上手く表せないけど、子供が未練なく巣立てるような子育てを目指しているという訳です。